【釣り】マシュマロピューパ、マシュマロ・エクステンション徹底解説 過去のアーカイブも発掘

2014/07/19

フライタイイング フライフィッシング 作ってみた

t f B! P L
今や定番フライと言ってもいいでしょう、マシュマロピューパを改めて巻いてみました。

マシュマロピューパは羽化のために活発に泳ぎ回るトビケラのさなぎを模した毛針です。
(シマトビケラなど活発に泳ぎまわらないタイプもいますけれども。そのへんは水生昆虫アルバム で確認してみましょう。)

作業工程をていねいに書いていきますよ!



ところで最新号のフライの雑誌に重大発表がありました


さりげなく本文中に出てきておどろきましたが、島崎憲司郎氏がフライタイングの単行本をフライの雑誌社より刊行予定とか。ひぇっ!
判型はフライの雑誌本誌より大きいだとか。

これは…楽しみですね。水生昆虫アルバム以降、フライの雑誌やフライフィッシャーの特集でちらりちらりと露出していたタイイングテクニックの数々がまとまったものに…いやもちろんそういう想像を遥かに超えてくることは間違いないでしょう。



島崎氏のタイイングテクニックはかつてwebにも存在していた


昔書いた記事にもありましたが
シマザキワールドをめぐる

かつてティムコのサイトにはFishy Talkというコーナーがありました。
ちなみに2006年くらいまでは存在していたようです。

私は島崎さんのFishy Talkだけを選んでプリントアウトしてました。だいたい持っていると思います。

ちょっとあげてみますね。


  • ホローボディ開発裏話 2006
  • フライウイングIII & フライトーンオンラインマニュアル 2005 4編構成
  • マシュマロ・エクステンション編 1998 →今回紹介するものです
  • バックファイヤーダン編 1998
  • スリットビートル編 1998 こちらはティムコスタッフの商品説明
  • 3/4フラットバック パラシュート編 1998


ティムコがこれらの記事を復活させないのは、新しい単行本と関係があるのでしょうか?
今回はこのうちのマシュマロ・エクステンション編を紹介しつつ
そのメソッドに従ってマシュマロピューパをタイイングしてみますよ。

島崎健司郎のタイイング「マシュマロ・エクステンション編」紹介


なにもエアロドライウイングで巻くのだけがマシュマロ・エクステンションではないのです。ほかにもオーストリッチやCDCなどでの作例が紹介されています。

それとマシュマロ・ボディではなくエクステンションと言っているのは
ボディにするだけではなく前に突き出したりと応用が効くからなんですね。


ちょっと引用してみます。
この方法は色々ある僕のオリジナル・メソッドの中でも一番簡単なものの一つで、シンプルながら効果的かつ応用範囲も広いという三拍子揃ったスグレモノです。やってご覧になれば納得するはずですが、実に釣れそうな(実際すごく釣れるんですが)頼もしいフライがいとも簡単に出来てしまいます。覚えておいて絶対にソンはありません。

作例に挙げた一連のヒゲナガ・パターンなども、ノーマル・ボディの同型よりも明らかによく食います。なぜこんなものがあんなに食いがいいんですかねェ。柔らかいところがいいんでしょうか。それと水に関わったときの「重心バランス」がホンモノにかなり迫っていますね。水面がらみで浮かせるにしても水中でナニするにしても、フライの姿勢が実にこう生々しいんですよ。なおかつどの方向からもボリュームがある・・・という具合に色々と釣れる要素を持っている。ただ柔らかいんじゃなくて、本質的に真に迫ってるんです。そのことが写真でどの程度伝わるか分かりませんが、もしこれらのフライの現物を今あなたの手の上にポンと乗せたらビックリしてしまいますよ。

強い雨が降って、土曜のこの時間を持て余しているので長めに引用しました。


両毛漁協のハシモトさんのタバコもみ消しエピソード。


マシュマロの由来はあのお菓子のマシュマロ。そして名付け親はティムコの常務。


ハシモトさんのエピソードはフライの雑誌98号にもありました。
フライの雑誌 98 季刊冬号 特集:シマザキワールド 13


オーストリッチ・ハールやCDCを用いた作例もありました。記事の最後に乗せておきます。

マシュマロ・エクステンションを生き物らしく形作るコツ(引用)

クリンチノットよりタールノットの方が結び目が小さいせいか仕上がりがスッキリします。で、結んだ糸を2本とも一方の手で強く引っ張りつつマテリアルを一束にし、テンションをかけた状態でその結び目の部分を「ドライシェイクを付けた親指と人差し指の間に挟んで」ギューッと圧縮しながら転がします。ドライシェイクはケチらずに付けて下さい(笑)。
それと力を入れるのがコツです。特に、作例のようにカディス系のエクステンド・ボディとして使う場合は、全体のボリュームを出しつつボディの端末をキュッとすぼませることがカッコよく作るコツ。ここがボテッとしていると、他がいくら良くても野暮ったい仕上がりになります。

じゃあさっそく巻いてみますか


エアロドライウイングのグレー。ファインでない方。

切り出して

ブラシなどでバラケさせ1本の束にします。

モノフィラ(ここでは6Xのティペット おすすめは5X)で

ダンカンループをつくり


エアロドライウイングを通して

ループを締めます。

タイイングチョークとしてドライシェイクを。ケチらず使いましょう(笑)

指先に力を入れて〜の

尖らせ〜の

刺さりのいいことで名が知れていますTCフック。TMC106TC #12

フックにマシュマロ・エクステンションをボディとしてセット。


ここでオーストリッチを…あれ?見つかりません(汗

しょうがないこちらでどうだ。

ホワイティングファームの、

ヘンケープの


コックデレオン ヘンケープ ブラウンスペックルド


シマザキ・ハックル・セパレーターの出番


初めて使いますハックルセパレーター。
白いどろっとした液体。ムヒEXと似ています。

すでにばらけている気もしますが


このハックル専用トリートメントを薄く塗布し5分から10分待ちますと

はらはらはら、バラケました。

取り付け〜の
ヘアズイヤーをもじゃもじゃとしたソラックスにして

ちなみにこのヘアズイヤーですが

ニンフ・マテリアル・ブレンダーは便利

こういうのもありますよ。


さてともっと見栄えよくもじゃもじゃさせるには

こういうタイイングニードル でもじゃをピックアップして

はい!できました!マシュマロピューパ!大小持っていると便利ですよね。
わたしは小さい方が魚釣っていますね。




最後にマシュマロ・エクステンションの作例を…




まとめ

  • かつてティムコに有益な記事のアーカイブ「Fishy Talk」なるものが存在していた
  • マシュマロの先端は尖らせるとよい
  • マシュマロの命名者はティムコの常務
  • タイイングチョークのドライシェイクはケチらず使おう
  • オーストリッチやCDCを使ったマシュマロもあり




合わせて読みたいシマザキワールド13と水生昆虫アルバム。


 

フライ回収棒研究所

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